佐伯ウラオモテアクト

SAIKI URA OMOTE ACT

about佐伯ウラオモテアクトとは

日本財団「海と日本プロジェクト」が取り組む「海のごちそう地域モデル事業」。大分県佐伯市にて初展開することとなり、2023年より「佐伯ウラオモテアクト」がスタートしました。

海のごちそうプロジェクト・地域モデル事業とは

海のごちそうプロジェクトは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として行われている事業で、海のごちそうをきっかけに、おいしい以上に知ってほしい海を伝え、知れば知るほど「海はおいしい」を実感する人を増やしていくことを目標に、海ごころを育み、多様な人・地域を巻き込んで、海を未来へ引き継ぐアクションを推進しているプロジェクトです。

海のごちそうを入口に海と食の課題について地域に広く伝えていくため、「北海道ブリリアントアクション」を皮切りに全国各地で様々な活動が実施されています。商品開発や地域連携、イベントの開催等を通じて海への興味・関心を高めるムーブメントを起こし、地域における海と食の課題の取り組みが進められています。

佐伯での実施にあたり、一般社団法人KIISAが企画・運営を行うこととなりました。

2023年に開催されたキックオフイベントの様子。

その名も「佐伯ウラオモテアクト」

佐伯市には“浦”という海のエリアが点在していて、昔から浦の恵みが佐伯市の産業を支え、海を育み、人々の生活を豊かにしています。
しかしそんな一見豊かな海も、磯焼けや魚種転換、海水温の上昇など海洋環境の変化が常に起こっていて、近くに住んでいても意識しなければその事に気が付かないなんて事もあり得ると思います。
当たり前の風景を表とするなら当たり前じゃない裏の変化を知る、そして、佐伯の海がこれからも「私たちの暮らしと繋がり続けるよう」アクションを起こしたいと考え名付けたプロジェクトタイトルです。

ロゴの造形は、山、島、海に囲まれた浦(ウラ)の地形から発想しました。「ウラ」の文字は、島や山に囲まれた「浦」の地形を模したもの。「オモテ」は海を表現しています。

私たち一般社団法人KIISA について

一般社団法人KIISAは、場の運営を通じて高校生が地域を知るきっかけを作っていく法人です。佐伯は「何もない」とよく言われますが、決して“何もない”とは思ってない我々にとって、大人もそして高校生が何もない、つまらないと言ってしまうのはとても勿体無いと感じました。面白いものを知らないだけ、気づいてないだけなんじゃないの?と。そこで、楽しく過ごせて地域のヒト、モノ、コトと繋がれる場所を作ろうと思い、作ったスペースが「cafe & comunity KIISA」です。
「cafe & comunity KIISA」はカフェ機能とコミュニティスペース機能を持つ高校生びいきの場所です。KIISAをきっかけにいつでも地域と繋がれるHUBとして、何でも相談出来る窓口として、地元を離れても頼れる場所でありたいと思っています。

2023年5月にオープンした「cafe & comunity KIISA」。

1年目のスローガンは「アイゴからWE GO」

初年度の今年はまずは、磯焼けの主要因とされる“アイゴ”について知ることからスタートします。アイゴは佐伯では食べる習慣のない魚。一般的にもヒレに毒があり、内臓に独特の臭いがあるため、あまり良い印象はありませんが、実は白身でとても美味しく食べることができます。様々な種類の美味しいお魚が獲れる佐伯で、わざわざアイゴを食べる必要はあまりないのかもしれません。しかしそのような佐伯の食文化にあえてアイゴを取り入れてみることで、共感・共鳴・共創の輪をつくれたらと考えています。

春に多く水揚げされるアイゴ。数年前まで値が付きませんでしたが、地元企業の取り組みなどにより、今では市場で売買されるようになってきました。